自分には、小説家を目指していた時期があった。その夢は残念ながら叶っていない。
若気の至りだろうと、少しずつ諦めて生きていくことが、大人になることだろう。そう思って過ごしてきた。なんなら、そう思うことすら忘れて、夢なんてものを子供のころから持ってなかった人間のように過ごしていた。
そのくせ、子供には夢を見ることが、まるで素敵な事のように伝えるのだろうと思う。
息子よ。君はどんな夢を持つのだろうか。君にとって為にもならない、格好つけた夢に対する持論を語る父になってしまうのだろうか。そんなことを考えながら、悲しい気持ちで自分の夢について書いていきたいと思います。
夢を追いかける人・そうじゃない人
夢を語るに当たって、自分は特別な事を語れるような男ではない。という前提を伝える。
自分に語れるような武勇伝も、思い出も、記録もない。自分が出来たのは、この世界から少しだけ逃げるための妄想や空想ばかりだった。それは逃げているという自覚もないぐらいに自分に染みついていた生き方でした。
そんなモテない男は、高校を卒業後、自分が住んでいた地域から遠く離れた場所で働くことになる。
そこで、ある出会いを果たす。遠い記憶で名前すら憶えていない人、関西出身ではないにも関わらず関西弁でしゃべるおじさんでした。その人は、普段からイラストを描いている人で、漫画家を目指している人でした。
その人に色んな絵を遊びがてら書いてもらっていました。漫画家を目指しているというその人は全然漫画を描きません。
「漫画は描かないんですか?」「書こうと思っているよ」
「そういえば新作出来ました?」「まだ書けてないよ」
そんなやり取りを続けているある日、おじさんから言われます。
「自分はイラストを描けるけど、ストーリーが思いつかない。ちょっと考えてみてくれない」
と言われました。創作に手を出すきっかけでした。自分にもできるだろうか?
何かを残すことが出来るだろうか? 誰かに認められたい。褒められたい。最初のきっかけはそこでした。
最初の創作
おじさんの要望をもとに話のストーリーを考えることが、創作の始まりでした。
「女の子が主人公」「変わったマスコット的キャラクター」「バトル」「特殊なアイテム・武器」
要望をもとにストーリーを作り上げ、納品。といったらアレですがお渡ししました。
おじさんとしては、ストーリーがまとまっている事と、最初の読み切りになりそうで良い!なんて言ってもらえました。しかし、おじさんの漫画が完成することはありませんでした。
おじさんは僕よりも大分、年上で、くすぶっている理由がわかる部分でした。
おじさんは、最初の創作を完成させることがなかった。
果たして、自分はどうか?
そこから、自分はこの漫画の原作を、ライトノベルとしてしっかりと文章化しよう。そうやって創作を続けました。
そこから自分の夢の一つになっていきます。
作った作品群
- 不幸を呼び込む体質で、人との付き合いを絶っていた女の子が戦闘人材派遣会社で働くことになった話。漫画原作
- 他人に見えない少女と、その少女を唯一視認できる少年が、船と呼ばれる世界から脱出し旅に出る話。
- 雲の上の世界で育った世間知らずの少年が、戦闘派遣部隊として、とある塔の事件に巻き込まれる話。
- 勇者が魔王(過去に失踪した幼馴染)の為に、人間を裏切った結果、この戦乱の裏舞台を垣間見る物語。
- 4人の女の子が、無人島で【推理ゲーム】を行うために、【内緒で誰かが誰かを殺す】話。
- 変人にあこがれる地味な男が、変人しか来ない喫茶店でバイトをする話。
- ヒーローとヴィランの世界で、最強ヒーローの娘が、世界の歪みに直面し、成長し、すべてを壊す話。
これらは、ライトノベルの小説賞に全部出しています。一次審査を通過した作品は一つもありません。
文章力が低かったというのもあると思います。うまく書けていなかったのでしょう。
実際に書いてた頃から8年は経ちました。歳も取りました。ブログを書きながら、諦めたことを寂しく思っていたするのです。いまさらながら、過去の小説を、ネットの小説投稿サイトに載せて少しだけでも誰かに見てほしいな。なんて思い始めています。
けれど、過去のパソコンは起動すらしなくなりました。
バックアップも取っていません。一応、ヒーローものだけ、データが入ったUSBが見つかりましたが、他は無くなってしまっています。
悲しいですね。
さいごに
やっぱり、誰かに小説見てほしいな。ヒーローの奴だけでも、カクヨムに載せてみようかな。
プロットを書いているノートはあるから過去に書いたやつをささっと書き直してみようかな。
今のほうが、同じ題材でも面白くかけるんじゃないかな?
なんて思っています。
ぐああ!!! なんでバックアップとってない! バックアップは必ずとりましょう! ここまで!
誰か応援してください!!
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